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石の裏のダンゴムシ

みんなの安全基地。生きづらさを感じている人のための居場所です。

こだわるのをやめてみる。

本紹介

 

週1でブログ更新と言っていましたが、これまで基本的に告知記事やレポート記事だけだったので、「それ以外に何を書けばいいだろう…?」と悩んだ結果、「本の紹介でもしてみようか」という結論に至りました。

今後もちょこちょこ本の紹介をしていきたいなと思うのですが、そうは言っても毒親とかアダルトチルドレンとかいろんな種類の生きづらさがありますので、ダンゴムシの参加者の方にも協力していただきながら、いろんな本をご紹介できたらいいなと思っております。

というわけで今回は、最近私つっきーが読んだもので、生きづらさがひょっとすると軽くなるかもしれない、もしくは軽くはならなくても自分の生きづらさについて新たな視点を与えられるかもしれない、そんな本をご紹介したいと思います。

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今回ご紹介するのは、小池龍之介『こだわらない練習 「それ、どうでもいい」という過ごしかた』です。

テレビとか雑誌もしくは書籍なんかで見たことある、知ってるという方もいるかもしれませんが、この方はお坊さんです。なので本のなかには仏教的な考え方のようなものも時折出てくるのですが、とても平易な言葉を用いて書いてらっしゃるし、言葉遣いも丁寧だしゆったりとした文章で非常に読みやすい。読んでいるだけで少し穏やかな気持ちになってくる、独特の安心感のようなものがあります。

本書では「〇〇にこだわらない」としていろんなものが挙げられているのですが、今回はその中から①他人の期待にこだわらない②ルールにこだわらない③「~すべき」にこだわらない、の3つをご紹介したいと思います。ダンゴムシの会の参加者のなかにもこういったことで思い悩んで「生きづらい…」と感じている方は多いような気がするので、何らかのヒントになるかもしれません。

 

①他人の期待にこだわらない

真面目そうなしっかり者に見られていていろんなことを任されるのに断れないとか、仕事の成果を期待されていて(まぁ企業なら当然なのですが)焦ってしまうとか、そういった他者の自分に対する期待とその重圧に耐えられないってことは多々ありますよね。「期待に応えられないと相手に幻滅されてしまうんじゃないだろうか…」なんてことを考えると恐ろしくて、ついつい無理して頑張りすぎて精神的にも肉体的にも消耗する、なんてことになったりします。

そんなことにならないためにも、あえて踏み切って相手にカミングアウトしてみるのがいいのではないか、というのが著者の考えです。その結果として、幻滅されて見放されてしまうかもしれないし、幻滅はされつつもお互いの理解と関係が深まるかもしれません。前者ならば元来相手は自分にさほど縁のない人だったということで「不適合な関係が整理できてよかった」と捉えられるし、後者ならば少し痛みは伴うけれど自分にとっても相手にとってもよかったのだと言えます。無理のしすぎでどんどん歯車が狂ってしまわないように、分かってくれる人や助けてくれる人を得るためにもカミングアウトしてみるといいのかもしれません。

他人から期待される人間像を、「ガッシャーン!」と壊してしまうのも、ときと場合によっては良きブレイク・スルーをもたらしてくれますよ (p.78)

②ルールにこだわらない

 ルールとかマナーとか常識とか、「そうするのが当たり前(普通)でしょ?」なんてことを随分と幼い頃から聞かされてきて、大人になってもそういった監視・制約を受けているわけですが、それと異なることを口にしただけで周囲から白い目で見られたりもして、ときにはそれらが煩わしかったり「本当にそれは正しいの?」と疑問に思ってしまうことも多いと思います。

著者曰く、ルールを守ったり他人に守らせたりすることに執着するのは他人から非難されずに受け入れられたい、承認してもらいたい、評価してもらいたいという欲求に基づいていて、「自分の価値」に自信がないがゆえにルールに過剰適応することで表面上の安定を保とうとしている、のだそうです。また、ルールをきっちり守る人と、どっちつかずの人と、はみ出してしまう人と、バランスよく存在しているために「ゆとり」が生まれているのではないか、とも述べています。ルールが社会運営上有用なのはたしかだけれど、そこからはみ出しているからといって攻撃したり軽蔑したりするのはおかしいんじゃないか。そんなお話でした。

「みんなに迷惑って言っているだけで、本当はあなたがムカついているだけでしょう?」 (p.107)

③「~すべき」にこだわらない

「~すべき」「~しなくちゃいけない」「~が当然」といった思考を持っていて、それゆえに生きづらさを感じている人は多いと思います。ひとりで抱え込んでしまうとか、無理だって分かってるのにやってしまうとか。場合によっては責任感のある人だとか義務感の強い人だと思われたりもしますが、こういうことになるのは「人から認められることに対する欲望のほうが、自由に振る舞う欲望より勝っている」(p.213)状態だからだそうです。

この場合、自分が本当はどうしたいのかを見つめ直して、他者から否定されたくないという欲望と好きに振る舞いたい欲望のどちらを取るか、正直に、自覚的に選択するようにすることが大切だといいます。「自分のために欲望でそれを選んだんだ」ということを自認することで、不満や言い訳も減るだろうとのことです。

内面化された他者の視線が、「自分がよく頑張っている」という条件下でしか自らを承認してくれないから、その視線に否定されないよう、ひたすら働きすぎるハメになるのです。 (p.217)

 

さて、いかがでしたでしょうか。だいぶ端折ったので説明が不十分な点も多々ありますが、詳細は実際に本書を読んでみてください。うんうんと頷ける部分や、ハッとさせられる部分があるかもしれません。個人的に印象に残ったのが、ほんの些細な失礼(と当人は思っている)についてお詫びをしてくる人の話(p.214)で、自分独自の失礼基準ばかりで相手が実際どう思っているかを無視してしまい、それがかえって相手に失礼になっている可能性について触れたところです。自分のことで精一杯になると周りが見えなくなるということなんでしょうね。気をつけたいものです。

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【お知らせ】

2月26日開催のダンゴムシの会、参加希望受け付けてます。開催要項や参加希望の仕方等、詳しくは以下の記事でご確認ください。

dango64.hateblo.jp

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