石の裏のダンゴムシ

みんなの安全基地。生きづらさを感じている人のための居場所です。

第1回ダンゴムシの会レポート(2015/7/29)

1か月前、このブログで「生きづらさを抱えている人の集会」をやりたいと言い、参加者を募った。すると思った以上にたくさんの人が参加を希望してくださり、ついに昨日7月19日に第1回を開催することができた。

 

「生きづらさを抱えている人の集会所」を作ります!

 

当初は僕を含めて10人での開催の予定だったが、予定が合わない方などがいた関係で、当日は7人が集まった。今回の開催場所は、僕が個人的にお世話になっているリバ邸八王子さん。何度も遊びに行っているところで、今回リバハチさんの方から場所を提供してくださった。

 

当日、14時。待ち合わせの場所に全員が集まった。今までネットを介してコミュニケーションを交わしていた人たちが実際に顔を合わせた瞬間で、ちょっと感動的でもあった。そこからリバハチへと場所を移動し、さっそく集会をスタートさせた。

 

はじめに一人一人の自己紹介から。今回の参加者さんは、下は19歳から、上は31歳まで。大学生もいれば、社会人も、フリーターもいて、多種多様。男性が5人、女性が2人。というメンバーだった。

 

それから、一人一人が抱えている「生きづらさ」について語ってもらうことにした。これまでどんなことに苦しんできたのか、いったい何に生きづらさを感じているのか、を自由に時間の許す限り語ってもらって、それを全員で共有しようということになった。

 

正直にいえば、見た目はみんなごく普通。ほんとに生きづらさを抱えているのか、と疑ってしまう。しかしひとたび語りだせば、その人なりの複雑な思いや、込みあげてくる苦しさ・悔しさ・憎しみ・悲しさが溢れてきた。「生きづらさ」は十人十色。同じ生きづらさでも、中身はみんな違う。それぞれの生きづらさにじっと耳を傾ける時間はあっという間に過ぎた。

 

真面目系クズな自分に悩む者。メンヘラな自分に悩む者。アダルトチルドレンであることに悩む者。自分自身が分からなくて悩む者。人が怖いことに悩む者。社会に馴染めなくて悩む者。本当にいろんなことに悩んでいた。さっきまで「普通」に見えた人たちが語りだすと一転、いろんな苦しみを抱えながら生きてきたという表情を見せはじめた。

 

もともと14時から17時までという予定だったが、「生きづらさ」の共有にかなりの時間を割いてしまい、リバハチさんの許可を得て時間を延長することに。ここからは、この集会をどんな会にしていくか、という会議を行った。事前にそれぞれアイディアを考えてきてもらっていたので、それをまとめながらこの会の中身を決めていった。

 

その会議の結果、この集会の名前が決まった。この集会の名前は...「石の裏のダンゴムシの会」に決まった。意味を説明すると、今回集まったような「生きづらさ」を抱えている人たちは、ほんとは社会にたくさんいるはずで、実際に『嫌われる勇気』という書籍がベストセラーになったりするほど。しかし、普段生きていて「生きづらさ」を抱えていると思われるような人はなかなか見かけない。「俺、自己嫌悪が止まらなくて辛いんだよね...」とか「死にたい...」なんて言っている人はなかなかいない。

 

けど「生きづらさ」を抱えている人は確実にどこかにいる。そんな僕たちは、石の裏に隠れているダンゴ虫のような存在だな、と。そんな風に語った参加者の発言がきっかけで、この集会は「石の裏のダンゴムシの会」という名前に決まった。的確に自分たちという存在を表現しているような気がして、僕自身とても気に入っている。そのほか、この集会でのルールや目標・目的、集会の内容などのアイディアを出し合った。

 

気付けば、時間は19時。予定を2時間もオーバーしていた。若干の名残惜しさも残しつつ、今回お世話になったリバハチさんに感謝を告げ、そして第1回「石の裏のダンゴムシの会」は無事終了した。それぞれ談笑しつつ、良い雰囲気で解散することができた。

 

なかば思いつきで呼びかけた集会だったが、第1回は大成功だった。集まった方たちはみないい人たちで、終始よい雰囲気で会を進めることができた。それに、今回場所を提供してくださったリバハチさんにも感謝だ。暑いなか、エアコンの使える部屋を貸していただき、飲み物やお菓子も出してくださってありがたい限りだった。ありがとうございました。

 

これから「石の裏のダンゴムシの会」は、月一ペースで行っていく予定だ。次回は8月。参加者数は10名程度が限度だと思っているが、その範囲であれば新たな参加者も歓迎したいと思っている。この会は閉鎖的でなくて、ほどよくオープンな会であるべきだと思っているからだ。

 

第1回を終えたいま、思い切って呼びかけてみてよかったと思っているし、これからしっかりこの会を機能させていきたいという気持ちでいっぱいだ。