石の裏のダンゴムシ

みんなの安全基地。生きづらさを感じている人のための居場所です。

第10回ダンゴムシの会レポート(2016/4/24)

4/24に第10回のダンゴムシの会やってきました。

 

参加者は12人でした。最近、人数減り気味で2月なんか4人だけだったので、たくさん来てくれてうれしかったです。5人が経験者で、7人がはじめての方。こんなにはじめての方が来てくれるのはひさしぶりでした。

 

男性が7名、女性が5名。年齢層も下は19歳、上は40歳と幅広かったです。いつもは20代前半の学生が多いんですが、今回は学生はひとりだけでした。20代中盤の方と30代以上の方が複数いらっしゃいました。いろんな年齢層の方が入り混じっていて、おもしろかったですね。

 

いつも「AC・毒親」「仕事」「対人関係」とかいくつかのカテゴリーにわけて、それぞれのテーマにもとづいて話す、みたいな形式でやってたんですが、前回うまくいかなかったので今回はもっとシンプルに「ヘビー」と「ライト」の2つに分ける形式にしました。

 

おなじ生きづらさを感じている人のなかでも、深刻で重い辛さを抱えている人と、生きづらいは生きづらいんだけど、すごく悩んでいるわけでもなくちょっともやもやしている、という程度の人までいろいろいます。なので、そこで線引きをして話したほうが気軽に話せるんじゃないかということで、今回試しにやってみました。

 

「ヘビー」のほうは4人くらいの方がいました。それ以外は「ライト」を選んでいました。ライトは人数が多かったので、さらに2つに分けました。それで30分くらい話して5分休憩、というサイクルを3回やりました。一回ごとに「ヘビー」「ライト」を自由に入れ替わってOKということにしました。何人かは移動してましたが、ほとんどの人がそのままでしたね。

 

で、今回は参加者の方に感想を書いていただいたので、以下にそのまま掲載します。会がおわったあとに、「ブログに感想を書いてくれませんか?」とお願いしたところ、お2人が協力してくださいました。

 

 今回始めて参加させて頂きました。参加された方達はいたって普通の方でした。最初は緊張しましたが、自己紹介から始まりグループに分かれて皆自分に今起こっていることを話しました。相手の話を聞いて、涙が溢れました。同じ価値観やACの方の話を聞くうちに自分と重なりました。私の話も真剣に聞いてくれました。それによって少し自分が解放されたように思います。私は親から肉体的、精神的に虐待を受け兄妹比べられて愛されずに育ったことで社会に出て苦労しました。今でも苦労はしてますが、皆少なからず悩みを抱えているし共有、共感することで気持ちが楽になりました。皆無理をしてないところがこの会のいいところだと思います。相手を自分を受け入れる。難しいけれどこの会に参加して生まれ変われるような気がしてます。世の中理不尽なことばかりですし、悲しみやトラウマに押し潰されそうになることもありますがきっと助け合える仲間がいれば気持ちが楽になれるかもしれません。一度勇気を出して参加してみてください!

(Mさん、女性、36歳)

 

 第10回 石の裏のダンゴムシの会

「みんな。今まで生きていてくれてありがとう。みんな頑張ってるなぁ。わたしもみんなもだめなんかじゃないよね。すてきなオンリーワンの大切な存在なんだ!」

そんな熱い気持ちを胸に帰路につきました。

 

私はACであり虐待環境を生き抜いたサバイバーだと自覚しています。

その体験を話したときに私の隣にいたまりあさん。彼女は虐待やLGBTの当事者です。

「あなたが話しているのをみていて、こころの声が助けてってゆっているきがしたの。わたし自身と重なって。ほんとよく頑張ってるよね。」とわたしを優しくハグしてくれたのです。

わたしは言葉には表せない気持ちがこみあげてきて大粒の涙を流しました。彼女の事を何の疑いもなく心から愛おしいとかんじれたのです。

 

仲間と生きずらさを話していってつきあたるのはやはり育ってきた生育環境に鍵があるということです。

今回は最後の20分で時間をもらい「アダルト・チャイルドが自分と向き合う本」というわたしが取り組んでいるACワークブックの朗読ができました。

ずっと本の紹介はやりたかったのでできて本当によかったです。

これからもこの会が生きずらさをもつ仲間の「安全基地」であり続けられたらいいなと感じた一日でした。

(ともフィー
ツイッター@tomony_puffer

 

ときに涙するときもあり、ときに笑い合うこともあるいつも雰囲気のいい暖かい会です。いつもどおりファミレスで二次会もやってきましたが、自由参加にもかかわらず全員でサイゼリヤになだれ込みました。そのまま21時までたくさん話しました。とても楽しかったです。

 

次回の予定ですが、5月22日を予定しています。くわしいことはまた後日、告知を出しますので参加希望はそれまでお待ちください。ちなみに次回はいままでとはちょっとちがう場所でやろうかと計画してます。おたのしみに。

 

えんぴつメガネによるレポートでした。

 

 

アダルト・チャイルドが自分と向きあう本

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